日と月が美しく光っている。清らかな世界。
またそのように眺められる人自身の心が輝いている。
陽光の織りなす世界は、大気のゆらめきや水のきらめきを作り出し、またそれを、次第に光が溶け込んでいく暗闇がそっと包み込む。
日と月の対極的な美しさ。その静まり返った息を飲むように美しい光景は、それを眺めている人の心に鏡のように映り込む。
それを眺める人の心が美しいのか、それとも美しいものを眺めるが故にその心が美しくなるのか・・。
その両方かもしれないし、どちらでもないかもしれない。
ただひとつ言えることは、その風景を目の前にする人は、とても幸せであるということだろう。