純せっけん一つで解決する日常生活

地球のこと

あらゆる製品に使用される合成界面活性剤の有害性

台所の食器用洗剤として市販されている安価なものは、ほとんどが合成洗剤ですが、それを使用することによって川や海がどれほど汚染されるか知らない人がほとんどです。

合成洗剤は1カ月経っても1/3以上が分解されず河川に残り、水生生物の成長や繁殖を阻害します。また、合成洗剤に使用される合成界面活性剤は、一旦汚水として流すと、約60年自然界に残ると言われています。合成界面活性剤を含む者には、食器用洗剤(26%前後配合)、洗濯用洗剤(40%配合)、歯磨き粉(3%配合)、ハンドソープ、シャンプー、大体の固形石鹸、化粧品、基礎化粧品、ボディソープ…とあり、各家庭や業者、工場で使用され、排出される毎日の量を想像すると、海洋汚染の深刻さは計り知れないほどです。

これらの日常使いする生活必需品には、合成界面活性剤を使用していないものが売られており、それを選択することによって、自然、地球を守ることにつながります。

純せっけんは、水生生物によって1日で分解されます。

また、合成界面活性剤は消化器官を通らずに経皮毒として皮膚から吸収され、血液に取り込まれて内臓や全身に巡り、蓄積される、非常に厄介な毒です。

合成界面活性剤には、皮膚浸透性(たんぱく質を変性させる性質)があり、手荒れの原因、肝臓・腎臓障害、精子・卵子への影響、アレルギーや癌の発生に関係する可能性が指摘されています。

また、分解されにくいために水生生物を死なせたり、生殖異常をおこすなどの環境汚染を引き起こしています。毒性・環境への影響が未知のものが多く、蛍光増白剤・酵素などの添加剤も多種類使用されています。

せっけん=純せっけん分(脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸カリウム)がほぼ100%のもの

見分け方は、製品のラベルの品名欄に「せっけん/純せっけん/脂肪酸~」と表示されているものがせっけんです。

界面活性剤は、せっけんの界面活性剤と合成界面活性剤に大きく分けられます。

せっけんは、動植物の油脂とアルカリ物質を反応させて作ります。皮膚に浸透することはなく、薄まると界面活性も失います。

一方、合成界面活性剤は、科学的に合成されて作られたもので、皮膚のバリア機能を破壊し、皮下組織へ侵入します。薄めても界面活性を失いません。

1974年から、せっけん素地を100%使用したせっけんを作り続けている会社、「シャボン玉せっけん」の販売している無添加せっけんは、安心して使用でき、安価で経済的にも安心です。

台所の流しに100均で売っているせっけんを付ける吸盤を貼り付けるだけ

吸盤が両面にたくさん付いている商品が100均にも売っています。それで流しにせっけんを固定しておけば、濡れたスポンジで、使用したい程の量せっけんを片手でぬぐい、油や匂いの付いた鍋や食器を簡単に洗えます。べとべと油でも、かなりすっきりと落ちます(もちろんボロ布等であらかじめオフしておくこと推奨)。

匂いや油の付着していない鍋や皿は、小さくカットしたり作った布状の物やアクリルたわし(アクリルでない自然素材のもので手編みすると尚良し)でさっとこすりながら水洗いしたので十分です。水の洗浄力というのは何にも勝ります。

浴室にせっけん一つあれば足りる&棚もすっきり&掃除も楽

入浴時、洗顔、体を洗う、シャンプーの時に、せっけん一つあれば足ります。

洗顔は、メイクしていても、せっけんで二度洗いくらいすればどんなに厚化粧でも大抵落ちます(マスカラ等は専用のクレンジングが必要)。

ボディソープの代わりに使用する時は、日常的には、匂いや汚れが気になる部位のみに使うことをおすすめします。基本的に、落とし過ぎないということが、皮膚のバリア、保湿を保つために必要です。週に1~2度など、気になった時に全身をくまなく洗う、とかで普通の生活をしている人なら十分です。

シャンプーも、湯シャンも出来ますが、さっぱりしたい時などは、せっけんをよく泡立ててシャンプーの代わりにも使えます。髪や頭皮も、落とし過ぎないことで潤い、日中、時間が経って汗や脂が出てきても、ほとんど匂わなくなってきます。そして香水や汗ふきウェットティッシュなども必要なくなります。

ハンドソープ代わりにも使えます。液体タイプの合成界面活性剤入りは、必要以上に皮膚上の成分を洗い流しますし、殺菌成分入りは最悪です。日常生活で付着する程度の菌ならば、手の常在菌を温存し、いい菌バランスを保つよう務めることが、何よりのウイルス対策になります。

そんなせっけんの使い方で、旅行にも、一つ持って行けば手荷物は少なくて済みます。

相乗効果で、純せっけんの界面活性剤は皮脂を落とし過ぎない、肌荒れしない、ことにより、保湿剤や肌荒れ時の薬なども必要なくなります。

また、浴室内の掃除にも使えます。濡れたブラシやスポンジにせっけんをこすりつけ、浴槽や床、壁をこすると簡単に人の垢や皮脂が落ちてくれます。

洗面台にもせっけん一つで十分

布をたたんで下に敷くか、台所のところで紹介した吸盤にせっけんを置き、汚れた手を洗う時に使います。それも、過度に洗わず、基本的には汚れたときのみ使います。皮膚表面の善玉菌を流さないように、最小限ほど使います。

洗面所の掃除は、せっけんの下に敷いている布巾などを濡れて交換する時などに、せっけんが付着していて丁度いいので、それで洗面台全面と蛇口を磨き上げ、洗濯前のタオルで拭きあげれば簡単です。

靴洗いにも、濡らしたブラシでせっけんをこすり、靴を洗えます。

靴下や襟の汚れにも、濡らした洗濯部位にせっけんをこするつけ、生地同士でこするだけ。※ 洗濯物にせっけんを付着させた場合は、普段使用している洗濯用マグネシウムは使わずに洗濯用洗剤を使います。マグネシウムにせっけんの膜が張り、洗濯効果が落ちるからです。

我が家で純せっけんの登場により消えた洗剤類

  • 食器用洗剤
  • シャンプー
  • リンス
  • ボディソープ
  • 風呂用洗剤
  • ハンドソープ
  • 洗顔フォーム・クレンジング
  • 靴用洗剤・部分汚れ落とし用洗剤
  • 化粧水・乳液・美容クリーム・ボディクリーム・ハンドクリーム
  • 香水・制汗スプレー
  • 肌荒れ時の炎症止め等医薬品

これだけ物を買わなければ、生活費も浮き、部屋もすっきりして、掃除や在庫管理の手間と時間もセーブできるわけです。一石三鳥以上であることは確実です。

参考文献

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