ハワイ島に来たらマウナケアで星を観たいという人は多いと思いますが、マウナケアに新たに建設予定の観測所に反対する現地住民による抗議活動の影響はどうなっているのか、2019年7月の情報をお伝えします。
マウナケア周辺の道路情報
ハワイ島の中央を東西に走るサドルロードから分岐して、マウナケア山頂へと続くマウナケア・アクセスロードは、入り口から封鎖されています。そのため、サドルロードは通れますが、マウナケア・アクセスロード上にあるオニズカ・ビジターセンターやマウナケア山頂には行くことが出来ません。
マウナケア・アクセスロード入り口付近に抗議活動で集まっている住民が、道路を横断するために一時交通を止める場合があります。多いときは1000人に上る住民が、テントを設営し大規模に抗議活動をしているため、サドルロードも交通を止められて軽く渋滞する場合がありますが、大体数分で通り抜けることは出来ます。
現場周辺のサドルロードには、スピード違反というよりはデモ隊の監視といったパトカーが数台24時間待機しています。
サドルロードは道路状況に合わせて、30マイルや60マイルなど、制限速度が場所ごとに細かく変化するので、速度違反に気を付けて運転しましょう。

星空観測はどこでしたらいいの?
サドルロードはとてもなだらかな道ですが、一番高い付近は約2000mの標高があります。マウナケア・アクセスロードが封鎖されている現時点では、サドルロードの一番高い付近にあるマウナケア州立公園で星空を見るのが一般的になっています。
普段はマウナケア山頂まで上がる、星空観測ツアーのツアーバスも、マウナケア州立公園で星空観測をしています。
マウナケア州立公園
マウナケア州立公園は公衆トイレもあり、真夜中でも警備員の人が防寒着を着て、ずっと外で座っているので、便利で安心して寄ることが出来ます。
駐車場やトイレ付近は車や電灯で星が見えにくいので、トイレの奥の山側まで行くと随分見えやすくなります。
ハワイ島は海岸付近でも綺麗に星が見えますが、標高2000m付近だと、天の川や星雲まで、普段見えない星までよく見えます。天の川は、日本で見るより太い大きいものが見られます。しばらく見上げていると大小様々な流れ星も見つけられます。



星の良く見える穴場スポット
マウナケア州立公園で星を観るのが一般的ですが、ライトが邪魔をして、クリアな星空の眺めを少し邪魔しています。
そこでお勧めなのが、公園から少しだけ走ったサドルロードの路肩です。少し広めで見通しのきく安全なところに路駐します。
夜間はそれほど交通量が多くないので、車が通らない、ヘッドライトに邪魔されない合間に見る星空はとてもクリアです。ぜひカメラや双眼鏡を持って行って、星空を堪能してみてください。
星空観測に必要な持ち物・服装
マウナケア州立公園の標高だと、寒いですが山頂ほどではありません。トイレに行くだけやちょっと星を見る程度なら、半袖の人もいますし、薄手のパーカーでも大丈夫です。
しっかり星空観測したい場合は、長袖、長ズボン、ライトダウンが必要です。厚いダウンは荷物がかさばるのでやめましょう。 寒がりな人は、枚数重ねると暖かいです。
インナーやシャツを重ねたり、ライトダウンの上にパーカーやカッパを重ねると十分に暖かいです。
あとは、双眼鏡や一眼レフ(三脚付き)など、好きなものを持っていきましょう。
抗議活動の様子
マウナケア・アクセスロード入り口付近を中心に、テントや警察車両、住民の車両がずらっとサドルロードの両脇に並びます。仮設トイレやテントがあるところから離れて駐車している車は、簡易トイレや簡易食卓の様な設備を持参して、寝食をしながら抗議活動に参加しています。平日は数が少し減りますが、住民が大勢毎日交代で訪れて活動しています。
島内を走る島民の車も、よくハワイ州旗を逆さに掲げたのを見かけます。これはオアフ島でもよく見られました。ハワイ全体での抗議活動です。
米国、カナダ、中国、インド、日本の5か国合同の観測所建設となります。ネイティブの日本人に対する態度が、気のせいか、以前より少し厳しくなっていたように感じました。


