内閣府の”ムーンショット目標”について考察するーwhat is going on behind

地球のこと

内閣府の推し進めるムーンショット型研究開発制度 [以下:ムーンショット目標]の内容を見ると、あえてグレーに濁してあるのかと思わせるような表現に留めてあったり、非常に分かりにくいものとなっています。そして、個人的に何となく思い描けた解について、それを受け入れたいかどうか考えたところ、答えは否でした。(便利を追究する人の中には喜んで受け入れる人もいると思います。)

そこで、分かり辛いムーンショット目標についての考察を、イギリスの作家デーヴィッド・アイク著の「今知っておくべき重大なはかりごと4」(2020年4月30日出版)の視点を通して読み解いてみようと思います。

<参考ページ>

第16章 同化 技術的進歩は、退化のための効果的な手段を提供してきたにすぎない。-オルダス・ハクスリー

第17章 合成人間 人工知能に関して現時点で最も危険なことは、人びとが、それはもう理解できていると安易に結論付けてしまうことである。-エリーザー・ユドコウスキー[アメリカのAI研究者、作家]

人類のAI端末化!

”・・・彼らの科学技術は、人間の認識を人工知能(AI)につなぎ、最終的には取って代わらせるという目標を達成するために使われていて、その大がかりなトリックはトランスヒューマニズム(超人間主義)と呼ばれている。しかしこれはノンヒューマニズムと呼ぶべきだ。・・・”

”・・・今や彼らは、これを確定させるプロセスに入っていて、人間の精神を、科学技術による亜現実ないし「巣箱の精神」に結び付けようとしている。その主唱者はこれを「クラウド」と呼んでいる。これはコンピューターの外部にあるデータ処理システムで、さまざまなソフトウェアとサービスがインターネットを通じて稼働している。・・・あらゆるコンピューターとデバイスのデータは、すべてここに保存され、処理される。計画では、人間の精神はそうした「デバイス」のひとつになり、そのあとは「人間」という概念そのものが存在しなくなる。・・・”

”「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、マスクのニューラリンク社が「神経レース」というメッシュ状のシステムを作ろうとしていると報じた。これは「微細な電極を脳に埋め込む」ことで、最終的に思考をアップロードしたりダウンロードしたりできるようにするものだ。”

”クラウドベースの情報は、個々のコンピュータの外に保存されていて、ハッキングやアクセスをされ放題なので、安全度が非常に低い。人間の精神も、クラウドに接続されればこれと同じことになるだろう。彼らは、計画された脳ークラウドの技術的接続によって、わたしたちの情報、反応、思考のすべてを人工知能(AI)に供給させたいと望んでいる。そうなれば人間は、もはや単なる生物的なーそして最終的には人工物ないしデジタルのーコンピューター端末になるだろう。・・・”

”彼らは、人類はもうすっかりテクノロジーに溺れているから最後のカードを切っても大丈夫だと確信しているのだ・・・”

”ここには、グーグルやフェイスブックのようなインターネット巨大企業(わたしたちが見ることを許された情報をコントロールしている企業)があり、マイクロソフトのようなコンピュータ・ソフトウェア大企業があり、アップルのようなテクノロジー大企業がある。”

2020年のコロナ騒動を発端に、分かりやすいところではYoutubeなどの検閲が厳しくなっています。言論の自由・表現の自由はどこに行ってしまったのでしょうか。もしくは、そんなものは元々なかったところでそれが露呈しただけなのでしょうか。

AIの登場は人類の終わりを意味するかもしれない

”スティーブン・ホーキングは、人類に匹敵するもの、ないし人類を凌ぐものを作ることの影響を危惧しているっと言った。「AIは自力で動き出し、加速度的なペースで自らを再設計していくだろう」が、一方で「人間にはゆっくりとした生物学的進化の限界があって対抗できないから、やがては取って代わられてしまうだろう」”

シンギュラリティはもう目前まで迫っています。映画「ターミネーター」の世界です。

ヒューマンボーグー人工頭脳有機体「サイバネティック・オーガニズムズ・ファンクショニング」

”人間をAIがコントロールするサイボーグ(人工頭脳生命体)に変える計画は、「スタートレック」の「ボーグ」の概念だ。ボーグは種の集合体として描かれ、生物でもあり機械でもあって、それが「サイバネティック・オーガニズムズ・ファンクショニングとなって<集合体>あるいは<群れ>と呼ばれる<ハイブ・マインド>の中でドローンとして機能する」。・・・ボーグは同化と呼ばれるプロセスを使う。これはナノプローブと呼ばれる極小機械を注入することによって、他の種を強制的に<集合体>に取り込むというもので・・・”

これは・・?機能拡張した人間がアバターを操作する風な説明とはむしろ逆なのでは・・。

「強いAI」は「人間」そのもの

”ロボティクスがどこまで職場を変容させるかは、まだ一端が見えかけたばかりで、ほとんどの人はその影響について何も分かっていない。国連の報告書は、発展途上国の労働力の3分の2が自動化されると予測しているし、別の研究でも世界的に同様の結果が出ている。”

”計画では、自分の生活は自分で守らなければならず、AIによる自動化のメリットを享受するのは全体の1%以下に限られる。

ここで出てくるのが竹中平蔵氏のベーッシックインカム月額7万円ですが、健康保険・社会保険諸々を含むであろうその金額内で、AIに取って代わられた職種の人達がどうやって生活を守れるでしょうか。今からでも、先を見越したスキルアップが必要であるのは間違いなさそうです。では、どういった職種なら大丈夫なのでしょうか。それは、中々難しい問題な様です。

”・・・マクドナルドやウェンディ―ズのような大型チェーンではすでに置き換えが始まっていて、売店の自動化が始まっている。・・・ほかにも、旅行代理店、薬局の補佐、翻訳者などの職業が消えつつある。・・・ニュースを検閲するアルゴリズムだけでなく、執筆するアルゴリズムも作られているのだ。・・・ほかには弁護士の職も脅かされている。・・・”

EUは、「電子人格」という概念を導入し、AIロボットの人権に関する議論を始めている。

「イヤーミリオン」by National Geographic

”デジタルの現実では、コンピュータシステムの本質として、<システム>(AI)そのものを動作させる者ないしモノが必要なのだ。したがってそのような<システム>が実現すれば、その中のすべてのものは、アップロードされた精神も含めて、<システム>内のすべてのものが究極的な支配の下に置かれることになる。そのときこそ、人類にとっての引き返せないポイントとなるのだが、それは人々が思っているよりもずっと近い。止めるには、本当に起きていることに気づくしかない。

”無邪気にAIの拡張に関わっている多くの人々が、自分たちが本当に作っているのはデジタルのフランケンシュタインであること、それが、人類の名に値するありとあらゆるものを滅ぼすために設計されていることに気づけばいいのだ。”

考察

人間の能力の拡張、アバターによる仕事の効率化、VRによる遠隔操作・旅行、永遠の命など、自然の摂理に反する細工や、本来の人間の生き方に沿わない政策はどれほどの人に支持されるのでしょうか。また、それを望まない人にはどのような未来が待っているのでしょうか。

本来天から与えられた自己を改変して、スーパーマンになりたいですか?

10体のアバターに働いてもらい、自分は家から出ない、テレワークやVRで全てが済んでしまう生活をしたいですか?

耳ざわり良く聞こえる人もいるかもしれませんが、その先にある世界や、自由や人権、人間らしさはどうなっているでしょうか。

上記の内容は、デーヴィッド・アイクの視点ですが、大事なのは、特に2020年から急速に変わりゆくこの社会で、起きている事象の意味や理由をそれぞれが考え、人が生きるべき、もしくは、生きたい世界を創るために、物事の本質を見抜くことが、今、特に必要なのではないでしょうか。

あるがままの自己を受け入れ、自然の中で自然に触れて、自分で足を運び、この目で世界を見て、人と触れ合いながら生きる。それが当たり前で、ずっと続くものだと思っていました。

ずっと続くように願いを込めて・・。

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